さて、暫く引っ込んでいたヒナ嬢は、その間に何をしていたのかというと…
スモーカー君との共同作戦。せっかくだからたしぎとハナシでもしようかとスモーカー部隊の旗艦に遊びに来てみれば、例の「麦わらの一味」の一人が連行されてきた。面白そうなので首を突っ込んでみると、海軍軍曹ともあろう者が海賊に助けられたというではないか。つまり、カレは「連行」されてきたのではなく、「招待」されてきたと云うことになるのね。
…これでは、仲間の国どころか敵である海軍の一員までも助けてしまう様な「麦わらの一味」に対し、呆れを通り越して、むしろ尊敬の念さえ抱いてしまうわね。
ところで、スモーカー君って、どんな指導をしてるのかしらね? いくらなんでも、海賊に助けられる様では、海軍の一員として問題ありすぎだと思うけど?
まあ、ソレはソレとして、受けた恩義はきっちり返しておかないと、次に追跡する時にしこりが残ってしまうわね。ココは盛大に歓待してやりなさいと指示をして、と。
そうね、念のためスモーカー君の足止めをしに行きましょうか。恩義にもとる様なことはしないとは思うけど、一応ね。
…そういえば、いつもの様にデッキにふんぞり返ってなくて良かったわね、ホントに。
さて、「足止め」というより「拘禁」しに来たのだから隠密接近で近づいて、と。アラ、気が付いたみたいね。でもまあいいわ。
「つぃっ♥」
フフフ、相変わらず弱いのね、コ・コ。思わずうずくまっちゃったりして、カワイーわね、ホント。小さくなってくれたついでね、ワタクシの全身を使ってロックしてあげるわ(笑)
アラアラ、煙になって逃げようとしたって、ダメなのは分かってるのでしょ? 『
さて、と。捕まえたのは良いけど、この状態ではお客人をもてなすことも出来ないし…
そうね。あの箱にでも詰め込んであげましょう。ちょうど紐で縛れる様になってるみたいだし。
……
コレでいいわね。さて、レセプションの指揮を執りに戻りましょう。
…ウソップの迷惑にならないよう、スモーカー君を優しく説得しておりましたとさ。