目覚めて最初に目にするもの。
まっすぐ上を見上げたところ、少しぼやけた視界の先、砂塵の向こうに光る眼光。

部屋を出る時の決意。
扉の横に貼ってある、揺るがぬ意志を持つ瞳に、「強くなります」と誓いを胸に。

部屋に掲げてある目標。
丸窓の横に貼ってある、「高みを目指す」その腕に、少しでも近づけたかを想う。

日記を書く時目にするもの。
机を隔てた向こうにある、返り血と砂にまみれてなお、輝き失わぬ双眸。

寝床に着く前に願うこと。
たとえいつになっても良い。必ずもう一度対峙する。そして絶対勝ってみせる。


著者注:状況解説は後書きに。

後書き