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VisionFormulaを見て(聴いて?)の感想

「Single Medley」、なかなかイイ感じですね。
「同Remix」(略すな(笑))もまたイイ感じです。

ですが、残念ながら、「VisionFormula」としてはダメっぽいですね。

まず、全体的に、統一感のない画像の繰り返しで、アルバム的な構成ならまだしも、メドレーという形でやるにはかなりの違和感の連続になっていました。これは、コラボレーションと云いつつも、統合的な監修の部分が抜けてしまった結果でしょうか? それとも意図してのこと?

使われていた画像については、既に(某掲示板にて)書かれているように、少し3D-CGをかじっているようなモノにしてみれば、どうしても、既存の資源を利用した『焼き直し』という感じばかり先に立ってしまいます。
少なくとも四つは、今までに見たことのあるイメージ・画像・シーンでした。
あと、無理矢理「尺」を延ばす為なのか、意味のない(としか思えない)繰り返しのシーンが何度も何度も何度も…出てきたり。
だったら、「尺」を詰めるか、繰り返すシーンには派手なエフェクトをカマして印象を変えてしまうかした方が良かったですね。

また、編集がもっと巧ければそんなこともないのでしょうが、「音(TWO-MIXパート)」と「画(グラフィッカーパート)」が、うまくかみ合っていないという感じがします。
これなら、まだ、「ガンダムウィング」のオープニングや「コナン」の劇中ライヴとか、「WhiteReflection」のビデオクリップの方が良いですね。
少なくとも、ファン以外のヒトに、『自信を持ってお薦め』は出来ません。だって、せっかく「Vision(視覚)」とうたっているのに、まったくかみ合っていないのですから。特に、「TRUTH」のところなんか、歌を歌っていると思われる女性のグラフィックと曲が完全にバラバラでしたし。

曲全体に関して、これまた他の方も仰っているようですが、「TWO-MIX」としての軌跡をたどることを重視するよりも、曲を厳選して、一曲通しての世界観とか、物語とかを視覚化した方が良かったのではないでしょうか?
いえ、メドレーがマズイとかではないのです。ただただBGMなどとして聴くような場合、ノリもよく、すばらしい楽曲なのですが、画像と一緒に表現しようとした場合、どうしてもちぐはぐになってしまうのです。
何しろ、「TWO-MIX」の曲というモノは、曲と歌詞とがすごく密接に関わり合っていて、しかも、一曲(歌)でひとつの物語になっていたり、更にその曲(歌)の続編としての曲(歌)があったり、とにかく、メドレーの「曲」としては繋げられても、「物語」としては繋がりにくいのです。(お二人にとって、曲の持つ世界観って、大事ですよね)
つまり、よほど巧く繋げないと、「画」としてみたときの内容がすごくバラバラになっている印象を受けるのです。だったら、「画」がない方が良かったかも、と。

とりあえず、一通りビデオを見たのですが、どうにも意図が伝わってこないです。何を云いたいのか、分からないのです。特に、黄色の光る文字で出てきたメッセージというか、地名の羅列というか、数式・化学式・単位系…
何度か見れば分かるというのかもしれませんが、そんなモノ、なおさらファンでもない他人に薦められません。

色々書きましたが、曲としては満足してはいるのです。あとは、画像を作る方々との協業体制をもっと充実させることと、全体を監修する上での「色づけ」ですか。
(やはり、ある程度の制約を決めてから発注しないと、またバラバラに…)
次の「視覚化」の企画を期待します。
これからもガンバって下さい。

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