ベルメール杯を遡ること数日…


「大佐ッ、ヒナ嬢から大事なお話があるとのことで通信が入っておりますッ」
「…なんの用だか、ッたく…」
ガチッ
「…オレだ。」
「スモーカー君? 今度のベルメール杯、ワタクシも出場することにしたから。」
「…ほぅ、アイツには義理立てしてたんじゃねーのかよ。」
「あら。そうはいっても、もう十回目よ。いつまでもそんなコトしてたら彼女だって困るんじゃなくて?」
「…フンッ、テメーの好きにすりゃーいい。 …で、なんだ? まさかそんなコト言うために連絡よこしてきたのか?」
「ええ、そうよ。優勝したらアナタをワタクシのモノにしてあげるから。先に教えてあげようと思って、ね
「…寝言は寝て言うもんだぜ?」
「フフフッ。まあ、スモーカー君のことだからどうせ聞いてないんでしょうけど、今度は第十回の記念大会よ。」
「…それがどうした?」
「今回はね、いつもの特典の他に、更に二つ要求を出せるのよ。」
「…」
「一つ、ワタクシの艦隊を増強すること。二つ、アナタの部隊をワタクシの新艦隊へ組み込むこと。三つ、スモーカー君をワタクシの副官にすること。コレがワタクシの出す要求よ。」
「…くだらん。切るぞ。」
「どうぞ、ご自由に。次に逢えるのが楽しみだわ。ヒナ
ブツッ!!!
「チッ… おいッ! さっきのハナシ、許可してやる!! 今、聞いた通りだ… たしぎでもなんでも構わん! あのアホ、絶対に阻止しろッ!!」
「はッ!! 了解しましたッ!! 我々の力で、必ずや曹長を優勝に導いてご覧に入れますッ!!!」


…たしぎ参戦の、ちょっとした裏話。


後書き